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ー広島市西区にある幼稚園です。己斐みどり幼稚園は小学校へのスムーズな移行を真剣に考えますー

2017.10.23 「ねぇ、ねぇ」「あのね」

突然ですが、お父さん、お母さんにお伺いします。
子どもの「ねぇ、ねぇ」という話しかけに、「なあに」と言って、すぐに子どもの方を振り向いておられますか。
子どもの話しかけに、うるさがったり、「あとでね」と待たせておいて、忘れたりしておられませんか。
スマホに夢中になって子どもの「あのね」が後回しになっているということはないでしょうか。
子どもは、大好きなお父さん、お母さんに話を聞いてほしいと常に思っています。
自分の為に振り向いてくれたり、自分の為に耳を傾けて聞いてくれたりすることで、自分は親に受けとめられていると感じることができます。そして、受けとめられたと感じた子どもは、安心してありのままの自分でいられるようになります。
自分が安心して、ありのままの自分でいても良い存在なんだと感じられると、目の前の難題にも立ち向かうことができるのではないでしょうか。
子どもが呼んでいるのにうるさがったり、スマホを見ていたまま返事をしたりしていては、子どもの気持ちは満たされず、子ども自身も知らず知らずのうちに、自信が無く、不安が強い子どもになってしまいます。
子どもの不安は、子どもの成長に悪影響を引き起こします。
もちろん、すべての話しかけにすぐに応えるのは、とても困難だと思います。数回に1回は、顔と身体をお子様にまっすぐ向けて、目をしっかりと見つめながら話を聞いてみてください。そうすることで、子どもの方も「今なら聞いてもらえる」、「今は難しい」ということをだんだんと理解するようになっていきます。
話を聞いても、何度も何度も繰り返し話しかけてきて止まらないので、こちらも聞いていられないということもあるかもしれません。しかし、「しつこく繰り返す」というのは要注意の場合があります。そういったお子様には、話を聞いてもらえているという実感がなく、欲求不満状態にあるかもしれません。そうした場合もやはり、集中して話を聞く時間や場を作ってみてください。必ず「しつこさ」は収まってきます。
また、子どもの「ねぇ、ねぇ」「あのね」「おとうさん」「おかあさん」という話しかけの後に、ことばが続かないこともあるかもしれません。そんなときも、「どうしたの。」「ここにいるよ。」「用があったのかな。」などと、応えてあげてみてくださいね。

園長 徳永悦子

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