平和学習の集大成となる園外保育「平和モニュメント巡り」スタート! まずは、『原爆死没者慰霊碑』の前で黙とう。 「(慰霊碑のアーチ状になっている間から)原爆ドームも見えるよ!」 「(『平和の灯』の周囲に)池がある。なんで?!」 子ども達の興味のアンテナはありとあらゆる方向へたっています。
途中、『平和の灯』を見て、佐々木禎子さんがモデルとなった『原爆の子の像』へ。 9月から折り続けてきた千羽鶴を捧げます。 実際来てみると、かなり見上げるくらいの高さであることに驚きつつも、塔の先に立っている女の子の像を一生懸命見上げる姿も。
折り鶴の付いている鐘を鳴らしてくれるのは、お当番さん。 カランカラン。 その鐘の音を聞いて、禎子さんへの挨拶をしつつ、本日2度目の黙とうを。
2クラスで1,055羽となった千羽鶴。 あやめ組・つばき組、隣り合わせで捧げました。 「前のあやめ組さんの千羽鶴はどこにあるの?」 色々なところへ想いをとばし、言葉に出来る子ども達に感心しきり。
折り鶴ブースには世界中から届いた鶴がカラフルに展示されています。 この場所で自由時間を設け、じっくりゆっくり見学をすることに。
「大きい鶴がある!」 「この鶴は、すっごいキラキラばっかり!」 「四葉のクローバーなら、こっちにもあったよ!」 「虹もある!!」
4つ目のモニュメント『平和の鐘』。 担任が鐘を鳴らし、音が聞こえなくなるまで3回目の黙とう。 その後、鐘に描かれている文字や地図、マークをじっくり見学。 「中にも何か見える」の声に、みんな一斉に「どれどれ?」と覗き込みまして。 小さなことも見逃すまいと、実物を前に興味が高まるばかり。
対岸から見学するのは『原爆ドーム』。 原爆が投下される前の名称は『産業奨励館』。 破壊される前の写真と見比べながら、今の『原爆ドーム』を感じます。
『原爆供養塔』で4度目の黙とうを捧げ、最後に平和大通り沿いにある『嵐の中の母子像』へ。 「抱っこしてるのは赤ちゃんなんだ…」 自分達と年齢が近い子どもへの反応は結構敏感。 言葉では言い表せない何かを子どもなりに感じている、そんな表情がみてとれました。
往復の車中では、平和大通りとその左右に植えられている樹木について話をしました。 幼稚園にもあるクスノキ、サクラ、イチョウなどなど、日本そして世界から贈られた木で溢れている今の広島の街。 この緑あふれる中で子ども達が成長していく世の中であり続けて欲しい、と心から願います。